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釣行記2003/4/某日 今治バスの巻

私は香川県に住んでいますが、最近、大きなバス、釣れてません。まあ、だいたい30cm。よくて35cm、40オーバーは年に数匹といったところです。ところが...となりの愛媛県今治市は、どうも怪しい。同市にある某釣具店のHPを見ると、いつもデカバスが.....。それも50オーバーどころか60オーバーも釣れている。スゴイ。フライで60オーバー....。夢のまた夢。もしフライで60オーバー釣れたら、もうバスやめようかと思う。まぁとにかく一度行ってみるべか。ということで、今回は今治市の野池に釣行することにした。


こんな感じのいい雰囲気の池がある今治市


今治市に到着。

しかしどこにバスがいるのか、こればっかりは、全然わからない。見た感じよさそうな池はあるようなのだが.......。ということで、とりあえず某釣具店で情報を収集することにした。

某釣具店にて。
ここのオーナーさん。ちょっとかわった感じの目立つ人。

私:「あのー高松から来たんですけど、こっちの野池はどうですか」
オーナーさん:「釣れてますよ。今日も58cmが釣れてます。60cmもいます。」
私:「はー、すごいですね。で、どの辺りですか?」(ずうずうしい私)
オーナーさん:「いや、もう、その辺の池で。」
私:「え、その辺ですか」
オーナーさん:「そう、その辺で」

こんなやりとりで、結局よくわからない。しかし、そもそも初めての客に、そんないい情報教えてくれるわけないよな。世の中そんなに甘くはない。でも、せっかく来たので、とりあえずどこか、この辺で釣りができる場所を尋ねると、店に来ていた常連さん?が、案内してくれるという。ありがたい話なのでお願いした。で、教えてもらった池は、どこも小学生が沢山釣りをしているような近場の池だった。しかも案内人は、学生服姿の高校生である。高校生に案内させて、小学生がいる場所で下りて....大の大人が....私はなにやっているんだろう。どうもちがうような。できれば、あまり人の行かない穴場を教えてほしいんだが...。贅沢なのか。そんな穴場はそもそもないようである。

で、案内が終わって某釣具店に戻って、ガイドサービスがあるということがわかり、明日の釣りはガイドしてもらうことにした。ガイド料は8,000円ということである。よしよし、これで明日は、60オーバーか。

その日は今治アーバンホテル新館に宿泊することにした。(オーナーさんが、わざわざ予約してくれた)で時間があったので、夕方ちょっと釣りをした。


←ここがその高校生に教わった池である。家が近くにあるので、どうも落ち着かない。小学生がその辺で遊んでいるのである。



↑フローターがめずらしいのか、小学生が「おじさんなにしてんの〜!」と笑うのである。めちゃくちゃ明るい子供たちだった。都会の小学生なら黙って見て見ぬふりするだろうに。だが、私はやっぱりおじさんなんだと思った。これまで考えてもみなかった。いつからおじさんになったのだろう。たぶん35歳あたりから、すでにおじさんになっていたようだ。
釣果のほうは、結局、この池はボウズだった!高校生めー。(笑)


早速移動してもうひとつの池に到着。
↓ここは結構釣れました。

サイズ的には、33cm〜37cmといったところでしょうか。
バスの数は比較的多いようだった。夕方暗くなる直前に、ほとんど入れ食い状態になった。でもサイズはみんないっしょ。

この日は今治アーバンホテルに宿泊

翌朝5:00ホテル前で待ち合わせであったが、5:00になってもガイドさんが来ない。あれーやばいな。と思っていると、フローターを積んだ軽トラが現れた。間違ってホテルの旧館の方にいたとのこと。よくあるパターンである。
↑彼がガイドのヤスさんである。一応、顔はモザイクかけてますが、ひとことで言うと好青年。この辺の野池にはかなり詳しい。60cmも釣っている。

ヤスさん:「えーと今日は、どんな釣りをしますか?」
私:「フライなので一応トップですが.....。」
ヤスさん:「わかりました。」

早速、野池へ移動開始。
おー60アップよ!待っておれ!

この日は急激に冷え込んでいて、風も強かった。小雨も降っていて、フライでできるのかちょっと心配しながら、軽トラについていった。
ところが......。
あれ、カーナビを見ると昨日の高校生に教えてもらった池に近づいていく.....。
おいおい、そこは昨日、行った池だからやめようよ。とは言えず。



到着したのはやはり、昨日行った池であった。でもまぁ、せっかくヤスさんが案内してくれるんだから、いい場所なのだろう。郷においては郷に従えということばもあるし、ここで釣りをすることにした。


↓この池は本当によく釣れる。大きさも贅沢を言わなければフライで十分楽しめるサイズである。ただ、この日の私のタックルは9番である。このサイズなら、6番辺りで十分だろうと思う。出方もスレてなくて、ゴボンと吸い込む感じだった。唯一残念だったのは、この日は天候が悪く、風が強くて寒かったことだ。池を一周したところで冷えきってあがることにした。


とりあえず休憩。しばらくするとだいぶ日も射してきて、日差しが暖かく感じられた。そうなるとまたやる気がでてくる。早速、次の池に移動することにした。ヤスさんは、「ここは数狙いです。次はデカイのがいるところ。50オーバー何本もでてるとこ案内します。」よっしゃー!待ってましたー!ちなみに、このあと、風でフローターが倒れて、ロッドがフローターの下敷きになり、ブランクに傷がいっぱいつくことになる。)↓


↓移動中。ワクワクしながら。軽トラについて行く。


それにしても軽トラというのがシブイ。いかにも地元の仕事人って感じだ。フローターで野池回るんだったら、やっぱ軽トラが一番だろう。いかにもジモティ(死語?)と言う感じでいいんだよね。


お待たせしました。デカイのがいる池に到着
スキッピングでラバジを打ち込むヤスさん(写真ちょっとピンボケ)。

しかし、風がビュービュー吹いていて、近くの竹藪からミシミシメキメキ恐ろしいほどの音。ヤスさん:「ちょっと厳しいですかね」私:「そうですね。」と言いながらも、フライをキャストする。水が増水していて、岸際の樹木の奥が狙えない。しかも水面は波立っちゃってて、トップオンリーでは全然駄目ってかんじ。。

結局ここでは釣りにならず、
辛うじて1匹。↓30cmくらいのバスが釣れただけだった......。


オーマイガッ!蛙もひっくりがえっていた。

この蛙、両手をあげて、天を仰いだ状態で死んでいた。哀れな格好であった。たぶん、最近出てきたんじゃないかな。ここんとこ陽気がよかったので、冬眠から目覚め、調子付いて出てきてしまった。ところが、急に寒さぶり返して凍えてしまい、「オーマイゴッ!」と両手をあげてひっくり返って死んじゃったんである。きっと。わたしの空想では。

結局、このあと、ヤスさんにお礼を言って別れました。
でも、いろいろ地元の話を聞かせてもらい、参考になりました。
香川県でもそうなんですが、一部の熱狂的な集団がいて
50オーバーなんか当たり前のように釣ってたりする。
彼らは、もうほとんど毎日のように釣りをし、仲間と
情報を交換し合って、圧倒的な行動力(ちょっと大げさ)で
すさまじい釣果をものにしているとか。

すごいな。私にはついていけない世界かも。

帰り際、ちょっと物足りなさを感じて、適当な池に寄り道しました。

ズィールのフローター
フライは9番用のデカバグばかり。


相変わらず風は強く、波立っているが、水の透明度が高いので、逆に有利という感じか。


ゴボ!
黄色のダイバーに出ました。
この日最大のサイズか?測らなかったけど。


↓これもなかなかの良型


↓下から縫うようにアゴにフッキングしてるへんなやつ

これを最後に、昼前には、そそくさと帰りました。

ということで、私の今治バス釣行はそれなりの結果に終わりました。普段私は単独で釣行するため、人と釣りをして野池のバスの話をするだけで楽しかったです。そもそもフライをやる友達が地元にいないというのはさびしいことです。フライでバスを釣る人は滅多にいない。だれかやってる人いたらぜひ一緒に釣行しましょう。ということで、今回はこれでおしまい。
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