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釣行記2003/6/21 住宅街ナイターの巻き

今回は周囲を住宅に囲まれた、だだっ広い池にナイター釣行しました。

この池はゴルフの練習場に利用されている池で、夜でも照明が明るく、ナイターには好都合。バスもかなりのサイズがいるらしい。しかし日中に釣行した際には全く釣れなかった。見えバスがヒョロヒョロ泳いでいるが、無反応。スレきっている。こういいう池は夜に限る!ということで、午後8時から釣り開始。

夜だから当然、写真はまっくら。だから景色が撮れなくて残念である。
しかし、 夜10時ぐらいまではゴルフの打ちっぱなしの照明でそれなりに明るい。↓写真では暗く感じるが、実際にはかなり明るい。



狙いは大物一本である。50後半から60オーバーを狙う。
日中下見しているので、デカイのがウロウロしていた
場所にポッパーをキャストする。

コポン、コポン、コポン......

無反応

2番フックのダイバーにチェンジ

ポワァ、ポワァ、ポワァ、ポワァ....

無反応

夜でも渋い。ここのバス、一体いつ何食ってんだ?



その後、岸からでは限界があるので、フローターを出すことにした。そう、禁断の夜のフローター。しかも住宅地の池で.....。

住民誰しも、こんな夜に家の裏の湖面に浮いているヤツがいるとは思わないだろう。家の裏がすぐ池なので昼間はちょっと抵抗がある。だからこそ夜なのである。(へんな理屈)

フローターを膨らます際、住民に姿を見られてはいけない。ましてや、足ヒレつけてフローターに跨って歩いている姿は、なおさらである。変質者と思われる可能性がある。だから住宅街では手早く作業を進める必要がある。

すると運悪く、会社帰りのスーツ姿のサラリーマンに出くわしてしまった。

ウェーダー履いてポンプを踏んでいる私を横目でみながら
サラリーマン:「.....」
私:「...」

薄暗い街灯の下で、お互いかけることばも思いつかない状況であった。


大の大人が、そんなことまでして、アホかね。

いえいえ、私は、ド・アホです。



こうして、フローターで静かな夜の湖面へ繰り出すことに成功。

フローターで湖面に出ると、隣接する住宅の中は丸見えだ。
皆、池には誰もいないと思って安心しているのだろう。(普通はそうだ)
いろいろな光景がみえる。
おっさんがステテコ姿でテレビ見ている。
台所で奥さんが茶碗を洗っている。
テレビからはNHKニュースも聞こえた。
住宅が密集しているのでとてもにぎやかである。

コレって、もしかして、のぞきができるな。そんなことも思った。
こういう状況で見つかったら警察呼ばれてもおかしくない。
ここはフローター禁止ではない。べつに悪いことしているわけではない。
しかし世の中には常識という言葉もある。普通の常識からすると、やはり私の行動は非常識である。そういう意味で確信犯である。だから妙な緊張感がある。


コポ、コポ、コポ

無反応

この池は異常だ。夜でもこれだけ渋い、
しかも日中の見えバスの多さ。

警戒心が強いのか。

デッドリトリーブを試す。

デッドリトリーブとはフライをキャストしたら、引き波を立てる程度になるべく継続的にリトリーブするやりかたである。よく、フローターで移動中にアクションなにもつけていないのに勝手に釣れることありますよね。要するにそれです。


スゥゥゥゥゥースゥゥゥゥゥー

ググググ!
音もなくヒット。

やはりそうなんだ。
見えバスがあれほどいて、釣れない、
釣り人もいない。この池の秘密がわかった。



↑デッドリトリーブで釣れたバス。サイズは35cm程度。



ところが、しばらくすると、突然真っ暗に。
ゴルフ場の照明が消されてしまったのである。


ゴルフ場の営業時間までは考えに入れていなかった。急に暗くなると、不便である。おいおい消すなよー。 しかし、基本的な釣り方はわかったので、入水地点まで戻りながらデッドリトリーブを試す。


スゥゥゥゥゥースゥゥゥゥゥー

ググ!

グググググ!

お?

バタバタバッシャーン

デカイ。

とうとう来たか、60オーバー!

ズンズン

あがってこない。

スゴイパワーだ。



さんざん振り回された後、何とかランディング。
しかし暗いのでサイズとか、よくわからない。
外灯のある入水地点までバスを連れて戻った。


サイズは残念ながら45cmであった。水質がクリアな割には体色は薄い。


この後、一旦上がり、営業が終了したゴルフ場の桟橋付近でもやってみた。ドでかいダイバーをキャストすると、物凄い捕食音があった。ここはいる。いつか近いうちリベンジとしよう。

車に戻ると0時をまわっていた。アホだと思った。

おわり

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