釣行記   リストへ戻る

さぬきうどんバスツアーT氏の巻   釣行日:2004/9/4-5 天候:豪雨

今回は千葉県から、T氏の釣行記です。

T氏はこのツアーは3度目の参加です。

予約はかなり前から入っていたものの、3度目ともなると
お互いなれたもので事前連絡はほとんどとらなかった。
前日に案内人が確認電話を一本入れただけである。

案内人:「あしたくるんだよね」

T氏:「いくよー。」

これだけで、ひとりで四国まで来てしまうというのもすごい。
到着時間や到着場所も、ほとんど暗黙の了解であった。
迎えに行ったら、ほんとに来ていたって感じ。


この人がT氏である。
実はDon West B.B.P.の関東営業所長でもある。

カメラを向けるとこのリアクション。
さすが、関東営業所長。パフォーマンスは抜群だ。


今回はカヌーメインでやるため、フローターなどの事前送付荷物は一切なし。

天候はうす曇で風もなく、バスを釣るにはなかなかグッドなコンディション。

まずはダム湖へと向かった。

コンパクトな手荷物で、さっぱりした様子のT氏。

ちなみにT氏のロッドはフェンウィックのハイカーボンブランクを
使った自作のグラファイトである。バット部にはバスの絵もプリントされいた。
いかにもカスタムロッドという感じである。付いているガイドがすごい。
全部ワンフットのゴールドサーメットである。すばらしい!



ポイントへ向けてカヌーを漕ぐ案内人。

エレキ全開でなおカヌーを漕ぐ。速い!

「うりゃあー」
「とらー」

「うりゃあー」
「とらー」

「うりゃあー」
「とらー」
「おぉ?」

前方に並走している
アルミを発見する。

「負ーけてなるものかー!」

「うりゃあー」
「とらー」

「へへへ、抜いたぜぇー。」

「どうオレのカヌー、速い?」

誰も相手にしていないのに
ひとり「速い」と満足するアホ。

そしてポイントに到着。
ここからカヌーを流しながら、岸際にバグを打ち込んでいく。

バシャバシャ!


案内人、バスをゲット。しかし小さい。35cm程度である。


T氏も釣るが、サイズは一緒であった。どれも35cmそこそこ。


案内人:「はい写真とります。こっち向いてください。」
T氏:「グー!」

やはりレスポンスはいい。さすが関東営業所長。

その後うどん屋へ向かう。毎度毎度の谷川製麺所。
たまには他の有名どころにも行った方がいいのだろうが、
ここのうどんは何故だか毎回来てしまう。妙にうまい。

大を食べ、なお2玉おかわりをするT氏

午後からは適当に野池を回る。

途中寄った池で、タックルの準備中にウシガエルがヒット



しかし ウシガエルは釣れると困る。
ピョンピョン暴れてどうしようもない。

フックを外そうとすると

カエル:「グェ、グェ」

T氏:「正面を見ないようにしてください。」

案内人:「え?なんで?」

T氏:「もしヒキガエルだったら、毒を出すかもしれません」

案内人:「ゲ!」

確かにヒキガエルはやばいらしい。
耳の後ろに毒腺があり、そこから毒を発射するとか。

そんなこと言われたら、触れなくなった。

結局ラインを切って逃がしてやった。

かわいそうに。

口にフロッグを付けたフロッグが、池へと帰っていった。



その後、いくつかの池を回ったが、釣れなかった。
複雑な表情を見せるT氏。うーん。

とりあえず夕方から出直しますか。



一旦案内人の家に戻り、休憩した後、夕方から野ダムへと向かった。

この野ダムはなかなかよかった。


薄暗くなると、バスの反応がまるで違った。もうバコバコ釣れた。

しかし35cmくらいのバスがほとんどであり、40を軽く越えるようなバスはやはり釣れない。

でもま、2人で40本くらいは釣れたと思う。もちろん全部トップで。

ちなみに案内人はジッターバグも使った。久しぶりのルアー。カポカポカポカポ・・・・ゴボ!
楽しい。夜はコレに限る。
フライだと見えないからね。
その点ルアーは楽だ。四方八方にキャストしてただ引いてくる。いたるところでゴボ!ガボ!この釣りは本当に面白い。

ということで、結局かなり遅くまでやってしまった。
もう辺りは真っ暗である。
はー楽しかった。

ということで一日目終了。


翌日

前の晩、遅くまでやっていたので

翌日はふたりとも起きることができず、10時くらいから出発した。

途中うどん屋に寄る。


香川県の庶民がうどんを食う図。

休日のうどん屋はどこもこのように混んでいる。
香川県民の半分以上は、たぶん昼食はうどんを食べているに違いない。

この日最初の池は案内人が2年前に56cmを釣った場所である。
しかし2年前の話であり、今はそれほど期待はできない。

池を覗くと岸際に35cmくらいのバスが数匹うろうろしているのが見えた。

T氏:「いるいる、期待できますね。」

案内人:「そうですね。ではやりますか。」

とりあえず、岸から見えバスを狙うT氏。

しかし、バスのスクールはどこかへ行ってしまった。
ここもやはりバスはスレ気味のようだった。


案内人のフローターで湖面に出るT氏。
案内人:「写真撮りますよ。」T氏:「イエェーイ!」


開始直後、すぐに35cmくらいのバスが釣れていた。
バイトはかなりあるようだ。


ちなみに案内人は釣り道具も持たず、ただカヌーで湖面に出た。

カヌー漕いで見てるだけの案内人。まるで他人事のようだ。

T氏はあまり釣れていない。

たまにT氏に近づいては他人事のように聞くのでした。

案内人:「どう?釣れる?」

T氏:「当たりはあるけど乗らないね。」

案内人:「そうか。じゃあまたね〜」

そういってまたカヌーでどこかへ行ってしまうのである。


結局ここでは最初に釣れた1本のみだったらしい。

なお、案内人のウェーダーは穴が空いているので、
T氏もこのように股間が濡れていた。

しかしこの濡れ方はあやしい。たぶんもらしている。

次の池はこのツアー初登場の池。
10年ぐらい前はすごかった池である。
僕がこの池に初めてきたとき、子供が「パパー釣れたー」
といって、55cmくらいのバスを両手で持っていた池である。

今でもたまに50オーバーが上がっている。
夕方からのランカーねらいとしてぴったりなのであった。

ただ、この日は午後から天候が怪しくなり、
どしゃぶりの雨が降ったり止んだり。
なかなかカヌーを出せない状況だった。

T氏:「もう止むでしょう。西の空が明るいです。」

案内人:「そうですか。では、行きましょう。」

しばらくして、ほんとに雨が止んだのでカヌーを出した。

しかし・・・・

すぐにまたどしゃぶりの雨が降り出すのでした。

ゴォォォォー

「うわ、やばい」

案内人:「逃げましょう。あの木の下に!」

T氏:「はやく、はやく!」

雨はさらに強くなり、突風まで吹き出した。

グゥォォォォー

うわ、やばい

「木に掴まって!」

T氏:「うう・・・」

顔は笑ってはいるものの、半分真顔である。
我々はなぜこんな目にあわなくてはならないのだろう。
たかがバス。されどバス。

一方、案内人も深刻であった。カッパを着ていないため、全身ズブ濡れになり、体温低下、唇紫色、震えがとまらないのだった。

案内人:「もどります?」

T氏:「うう・・・・」

案内人:「このままここにいても‥」

T氏:「うう。戻りますか。」

案内人:「でもこういう時はランカーが出るんだよね。もうすこし耐えて様子を見ましょうか。」


しばらくすると、突風が止み、雨がいくらか小降りになった。

案内人は決断した。もうPM5:30である。

ラストチャンス!

釣せよ!

最後の力を振り絞り、我々はどしゃぶりの湖面に出た。

すると再び豪雨となった。

もういい。どうせズブ濡れなんだから。




ゴボ!

案内人45cmゲット!

引きが強烈だった。

この天気と時間帯。超ランカーが出てもよさそうなのである。

それにしてもこの顔、まるで救出された遭難者のようである。

この2日間夜遅くまで釣りをし、睡眠時間もあまりなく飯もちゃんと食わず、雨にも打たれ、疲労はピークに達していた。



そしてT氏にも大物がかかった。

ピックアップ直前にバスが出たのだった。
暴れまくるバスの下アゴを掴むT氏。

まるでポアされたような表情。

このバスはデカかった。しかしサイズは不明である。

でもよかった、デカバスが釣れて。

ということで釣り終了。

遅くまでやっていたためもう時間もあまりない。

そのまま上がり、案内人の家でシャワーを浴び、
バスターミナルに向かった。

バス停にて。

さっきまで、雨に打たれ、ポアされていたとは思えないT氏。

ほんとにお疲れ様でした。

また、遊びましょう。

おわり

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