釣行記 リストへ戻る
ゴールデンウィークの谷間にあたる5月2日の晩、案内人は自宅で夜遅くまで T夫妻にオールドタックルを見せびらかして自慢していました。 そしてPM9:00ごろ、携帯電話が鳴ったので見てみると そこには見知らぬ電話番号が・・・。 もしかして・・・。電話に出てみると 「あ、明日お世話になるMと申します」 もう明日から次のBASSツアーがはじまるのです。 ということで案内人はT夫妻を見送り、早めに就寝するのでした。 翌朝 AM6:00にホテル前でM氏をピックアップ この方がM氏です。いきなりピンボケで申し訳ございません。 じつはM氏は前の晩から香川入りしていたのでした。 ですからバスに揺られて到着したばかりという疲れはなく、 とても元気そうな笑顔が印象的でした。 一方、もう一人の参加者であるF氏は横浜からです。 したがって10時間バスに揺られて到着。 予定ではF氏はAM6:13に高松着の予定なので、そのまま M市を乗せてバス停へと直行しました。 バス停に着くと、一人だけ釣竿持って立ってる人物がいます。 10時間バスに乗って、さすがに疲れた表情のF氏。 案内人:「あの〜、Fさんでしょうか?」 F氏:「あ、どうも、Fです。よろしくおねがいします」 ということで、初対面3人組は何の違和感もなく、一台の車に乗り、 一路野池へと向かうのでした。 最初の釣り場に向かう道中は、みんな黙っていました。 なんせ3人とも初顔あわせですから共通の話題もなかなかなく、 会話も弾まない状況でした。 そこに切り出したのがM氏でした。 あまり詳しくは言えないのですが、 M氏はいろいろと家庭内に事情がおるようでした。 そしてそれまで黙っていたF氏も F氏:「ボクはもうすぐ子供が生まれるので、女房から、遠くに釣りに行く のは今回を最後にしてくれと言われています・・・。」 釣り好きはみんなたいへんのようです。 こうして、我々は それぞれが家庭に抱える共通の問題について 意見を出しあい、いつの間にか 共感するものが生まれ、 それを通じて打ち解け合い、 最初の池に到着するころにはもう、 「奥さんは敵である」 というような偏った結論に達し、 妙な団結心さえ芽生えているのでした。 ちなみにフライフィッシングがもっとも盛んな国であるアメリカでも、 釣り熱中者は、独身者に限られるらしく、 夫は仕事以外は家族とくつろぐのが普通で、 奥さんの機嫌損ねてまで部屋にこもってタイイングなんてやらないそうです。 だからアメリカでは完成品フライが売れるとか・・・。 最初の池にて。 フローターを膨らますM氏。 一方F氏のフローターは案内人の貸し出しもの。 ちなみにこの池は案内人の近所の池で(近所といっても車で20分くらいかな) そうとうでかいバスがいると思われます。 実際に50をゆうに超えそうなデカバスを最近バラしたことがある池です。 ただし、普通のサイズのバスが殆んどおらず、 釣れたらもう50オーバーという池です。 ここは案内人も本気でやります。なんせデカバスいますから。 そういえば "Don West"印のBassBugロッドのプロト2が今春に完成しました。 ちょっと宣伝です。といっても本気で売るわけじゃないんだけどね。 もし本気で欲しい人がいるんなら、もう一本注文して送りまっせ。
ということで釣行記に話をもとに戻しますと・・・。 結果的には、この池は不発に終わってしまいました。 デカいバスはいるのですが、デカいバスしかいません。 つまり数がいないので、ハズレか大当たりかのどちらかなんでしょう。 しかもこの時間になって、日が差してしまうとハズレの確立が80%くらいかも。 やっぱデカバス狙うんなら、朝一の薄暗いうちからウェーダーはいて、 ちょっと東の空が明るくなってきたら、そぉーっと池の端から静かに入水して ラインも、ギャーギャー出さずに、そぉーっと出して 岸際の草スレスレにポッ!っとデカバグを落としてやらないとだめかもね。 細かい波紋が立ってすぐに消えるくらいの高浮力波紋が理想的かな。 そのあとピッピッピッ!っと波紋アクションさせて止める。 すると大抵のデカバスはパフ〜ッと吸い込むよ。 それで出なかった場合はもう終わり。 でももう一つ試してみる別の方法もあるみたいだね。 着水と同時にゴボゴボゴボゴボゴボゴボといきなりバカみたいにアクション させて止めると、ゴボン!と慌てて飲み込んじゃう場合もあるんだよね。 これもデカバスには有効。 いずれにしてもバグのサイズにはあまり関係はなく、 大きいから良いというものでもなさそうです。 大きいから浮力が高いというのがメリット。 重要なのはあくまでメリハリのある動きと波紋で、 小さなフライで止めたあと、リーダーに引っ張られて 微妙に不自然な動きをすると絶対にデカバスは釣れない。 これは本当の話・・・かもよ。 まあ少なくともボクがそう信じてる。・・・だけ。かもよ。 さて次はどこに行こうか、 しょっぱなからマニアックな池すぎたため、全員ボウズだ! 次は魚影の濃い池にしょう。 ということで次の池がここです↓ ここは結構大きな池なのでひと通り釣るのに時間もかかりそう。 案内人は岸から写真を何枚か撮って、車に戻って仮眠するのでした。 この先まだ長いし、今のうちに寝ないとずっと運転だから眠れなくなるんだよ。 事故でも起こしたらたいへんだからね。 こうして案内人は車に戻って昼寝ならぬ朝寝をきめこむのでした。 そしてしばらくして・・・・ 蒸し暑くて車中で汗だくになって起きてしまいました。 もう2時間近く経っていました。 あれ?みんなどうしたかな、湖畔に立つと、 ちょうどF氏が戻ってきました。 案内人:「どうです、釣れましたか?」 F氏:「1匹釣れました。」 案内人:(え、1っぴきだけぇ〜)っと心の中で思てしました。 一方M氏は5匹くらい釣れたと言ってました。 「ハラ減りましたね。」 うどんを食べることにしました。 いつも大繁盛の谷川製麺所 お替りをするM氏。なんと生醤油うどんにして食てました。通ですね。 昼食後、次の釣り場へと向かう。 ここは東讃の野ダムです。半分公園のようになっていて、 キャンプをするにはよさそうですが、真昼間から釣りをするには いかにもダメそうな場所です。 子供釣れの親御さんの姿も見えます。 海でもないのに浮き輪を持つ大人を子供たちが不思議そうに見ていました。 いや、むしろ子供は笑っていて、大人が不思議そうな顔で見ていました。 子供からフローターについて質問をうけるM氏 M氏のおすすめフライがコレ。名前は「セクシーバグ」というそうです。 奥さんのパンストでフォームを包んだものとか。 下地が透けて見えるのがセクシーなんだそうです。 なるほどねぇ。 よく見ると確かに両端を縛られて ムチムチっとした色白のフォームがセクシーに見えた。 案内人:「コレ、バスが食ったら伝線しませんか?(笑)」 M氏:「それがいいのです。バスはパンスト破りがしたくてこのフライに出るんです」 そんな、あほな・・・・ そんな感じで、このフライを見て冗談言ってましたが、 このセクシーバグが最終的に奇跡を起こすとは、 この時点では我々は夢にも思っていなかったのでした。 ここもかなり広い釣り場なので、案内人はずっと見物してました。 結局ここは結構釣れたそうです。反応はいいのですが、やはり型が。。。 1時間くらいして、次ぎのダムへと向う。 ところが! 次のダム湖が終わってた。 なんだよコレ〜。 ここはもうダメかも。いいダム湖だったのになぁ。 でも以前にもこのダム湖はこういうふうになったことがあるんです。 だから満水になればまだイケるかも。 今回はさすがにここはパスしました。 で、さらに次の池。 ここは結構期待がかかった池だったのですが、 既にフローターが奥のポイントまで入っているのでした。 ちきしょーやられたぜ。 それでもとりあえずせっかく来たのだからと入水するふたり。 案内人もここは大きなバスが釣れると期待してフローターで写真を担当。 でも釣れるのは小バスばかり。 さぬきうどんBASSツアーって、朝夕以外の日中はいつもこんな感じなんです。 結局そんなに釣れてないのです。底を釣るワームなら日中も結構釣れますが、 この時間帯のフライのトップは、ギルとかばかり釣れてしまうのです。 ギルを釣れないようにすればいいのですが、釣れないとつまらないのです。 だから結局フライのサイズを落とし、最後はもうニンフとかになってしまうのです。 そうなったらもうおしまいです。インチキって言われます。 こんなサイズがいくらでも釣れて、なおかつ空しい。 そして日も傾き、夕方に・・・・ では、今日のメインへと行きましょう。 ということで、我々は南のダム湖へと向かったのでした。 次のダム湖もかなり人が入っていました。 ボートが10艇くらいはいたでしょうか。 それでもここの反応はまずまずでした。 日もかげると食いもたつ。こんなサイズが多かったのですが、 出方はハッキリしているので結構楽しめました。 F氏も41cmが釣れたし、 M氏もそこそこのサイズを釣っていました。 ということで、一日目は終了 食事をしてお二人の宿泊するホテルへと戻るのでした。 1日目終了 2日目はAM4:00、ホテル前にてM氏とF氏をピックアップし、 西讃方面の野池へと向かった。 移動時間はほぼ1時間ほどでこの日最初の池に到着。 ここは地元ではかなり有名な池のようで、いつも釣り人がいる。 でもこの日は一番乗りだったようで釣り人もおらず、ラッキーだった。 天気もうす曇で風もなく、水面は鏡のように落ち着いている。 ここは期待できそうだ。 ということで早くも入水するM氏 そしてピンボケだがF氏も入水した。 案内人は車の中でおやすみ。 しばらくして様子をうかがうと、道路からおッちゃんがワームを 投げていたので、ちょっと話しかけてみた。 「どうです、釣れますか?」 おっちゃん: 「まだわからんな、ここ50オーバーがおるゆうて来たんやけんどー」 「ほんまにおるんか〜」 案内人:「さあ〜」 このオヤジ、なかなかスルドイな。 そうさ、確かにここは50オーバーがおるんさ。 去年特派員が49cmを釣っているから間違いないのさ。 そう、心のなかでつぶやくと、 案内人:「いやーここは大きいバスはいないでしょう。ボクもよく来ますが、 いつも小バスばかりで全然釣れたためしがありませんよ。」 それにしても、クチコミというのはスゴいもんだ。 こんな小さな池でも情報を聞きつけては、どこからともなく人がやってくる。 ここもそろそろつぶれそうだな。 しばらくして、釣り人はさらに増え、 若いグループ6人組みも加わった。 もう、釣り場はとてもにぎやかな状態なのでした。 案内人は車の中で背もたれを倒し、半ば様子を見ながら寝ていたのですが、 その車の横をデカバスもった女の子が通り過ぎていった。 「なんだ?あんなのが釣れたのか?」 様子を見に、堰堤に行ってみると、 若い6人組グループが、わいわい楽しそうにやっている。 これじゃーもうここ釣れねーだろー、移動したほうが。。。。 そう思っていると、いきなり兄ちゃんの竿が満月に。 なんと、目の前で52cmが釣れてしまったのである。 これはスゴい。写真撮らしてもらおっと。 しかし こういう若い集団に、オッサンが話しかけるのは なかなか厳しいものがある。 案内人:「あの〜写真とっていいですか?HPに載せたいんで・・・」 兄ちゃん:「あ、いいっすよ。」 意外に気さくな兄ちゃんだった。 そのときの写真がコレ。 メジャーをあてたら52cmだった。 しかもみんな笑いながら釣ってる。 50オーバー釣られてあせってるとか、そんな人はおらず、 楽しんでいる余裕さえ感じた。 それに引き換え、サングラス掛けて、ベストとか着て、 フローターまで出してフライロッド一所懸命振ってる我々オッサンが 釣れなくては困る。やっぱワームは釣れるな〜っと正直思った。 ちなみにデカバスもって歩いてたのはこの子。 案内人:「さっきデカいの釣れてたけど、あれはどれくらいあった?」 女の子:「42センチ〜。バス釣りって面白いですね。」 案内人:「へぇ〜すごいね、HPに載せたいんだけど写真とっていいかなー?」 女の子:「いいですよ。高知の"はちきん"って載せてくださいね。」 「ところでそちらは何者なんですか?なんていうHP?」 案内人:「高松から釣りに来ました。HPはチャートリュースポッパー」 女の子:「ちゃーと、ほっぱー?」 案内人:「ほっぱーじゃくて、ポッパー」 女の子:「ちゃーとりゅーぽっぷー」 たぶん、伝わらなかったと思う。 ちなみに"はちきん"ってのは、土佐弁で「元気な女性」という意味らしい。 確かにそんな感じだったかも。 それにしてもM氏とF氏は釣れていない。 小さい池だから堰堤から見ていれば一目瞭然なのだ。 岸からやってる連中がこんだけ釣れているだけに なんとも厳しいものがあった。 やばいな〜 そしてF氏とM氏が疲れて戻って来た。 F氏は堰堤の端からのろけながら上がったのだが、 M氏は若い連中が釣っている堰堤のど真ん中に入ってきてしまった。 それまでワイワイやっていた若い連中は全員、M氏に注目した。 そして M氏:「ブルーギルが3匹釣れました。」 みんな凍りついたように、静まり返っていた。 ちなみに、こういうことは多々あります。 よく言われるようにフライの独壇場ってことも確かにありますが、 それは真夏とかにヒョロヒョロ浮いてる小バスが入れ食いに なるのであって、大きなサイズのバスがルアー以上に 釣れる事はめったになく、総合的に、ボクはルアーのほうが やはり釣れると思います。総合的とは結局フライはキャストもそうだし、 ボトムを釣ることにおいても条件的に制約が多く、 総合的にはルアーには敵わないと言うことです。 ちっきしょー! こうなったら大移動だ! 我々は高速に乗り、ひたすら西を目指すのでした。 そして2時間ほど移動してお目当ての池に到着。 魚影が非常に濃い池で、いたるところにバスがヒョロヒョロ泳いでいる。 試しに岸からちょっとやったら、もう、すぐに釣れた。型は小さいけど。 でも本当にスレていないって言うか、小さめのバグ落とせばすぐに食う。 フローター奥のシェードとかやれば大きいバスも釣れるかもしれない。 ということでF氏とM氏はフローターで出撃。 しかし残念ながら結果的には大きなバスは釣れなかった。数は出たのだが・・・ さらに次ぎの野池 ここも魚影は濃かった。案内人は堰堤から見学。 まずまずのサイズを出したM氏。といっても40きるぐらい。 ところで、F氏の写真はM氏に比べると少ない気がする。 実際F氏はM氏に比べて釣果は良いとはいえなかったかも。 もちろん、それなりに釣れてはいるのですが、 いつも釣れるときにはカメラから遠いところにいるんだよねコレが。 それとF氏が持ってきたフライはデカバグばかりで 1/16ozのフラポッパーばっかり使っていたような気もする。 アレ? でも確かオレ、この釣行記の最初のほうでデカバグじゃないとデカバス 釣れないって、えらそうなこと書いてなかったっけか? ありゃー話があべこべになってますわ。 でもデカバグはデカバグでも市販の塗装がボテっとした重い ポッパーは結構ダメなんだよね。 それに比べてM氏は小さめのポッパーをトリッキーにリトリーブ してたから、やっぱ釣果もよかったんだと思う。 ということでこの池の後、我々はこの日の最後の池に向かうのでした。 ちなみに最後の池は、案内人の切り札池。 口が裂けても人には教えられないような池である。 ここに行くと50くらいのバスはかなりの頻度で釣れるという池。 いまどきそんな池があるのかって思うかもしれない。 でも行った人そして釣りしてた人みんな100% 50くらいのバスを釣ってるところなんです。 ほんとうに。 要するにデカイのがいるってことなんだろうけどね。 デカバス3箇条 1.大きなバスがいる釣り場で釣りをする (これがほぼ90%くらいの要因を占める) 2.朝一か夕方の暗くなる直前にだけ釣る (一発必釣、同じポイントを昼真っから釣らない) 3.浮力抜群でキビキビ動くデカバグを使う。 (デカイ高浮力フォームポッパーまたはヘアバグを使う) 池に到着すると、釣り人がいたので、しばらく様子を伺うことにした。 すると、F氏が:「うわぁ!毛虫がいる。」って悲鳴あげてた。 よく見ると、同じ毛虫がそこいらじゅうにうじゃうじゃいた。 F氏:「あ、ここにも。そこにも、あ、あそこにもいる〜」 F氏は毛虫が相当苦手のようだった。 ちなみに案内人はどちらかというと、クモの方が苦手です。 ということでここで出陣式。ここは敢えて、写真をとった。 もう準備も万端なのだが、薄暗くなる直前にやったほうが良い。 だからさらにちょっと待った。そして釣り人も帰り、いよいよ出撃! 案内人もフローターで釣り開始。 入水すると、殆んど入れ食いだった。 そしてしばらくして、 M氏の竿が大きくしなった。 あがってこない。 案内人:「それはデカイです。」 M氏:「いや、そうでもないような.....」 バタバタ・・・ドボン 突然、巨大なバスの顔が水面を割って現れた。 案内人:「デカイ!デカイ!デカイ!デカイ!デカイ!デカイ!」 M氏:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 案内人:「デカイです!デカイです!慎重に!デカイです!」 M氏:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 M氏は意外に落ち着いていた。 むしろ、案内人の方が興奮しているようだった。 そして何分かのファイトの後、見事にキャッチ! 「おーめでとー!」 もう何も言うことなしの、ランカーバスだった。 案内人がサイズを測る・・・ 案内人:「えー、53センチです。おめでとうございます。50オーバー!」 M氏:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 フローターに浮きながら、ガッチリ握手を交わした。 M氏はもう言葉も出ないようだった。 そしてデカバスが釣れたと聞き、F氏がやってきた。 F氏:「なにそれ、でけー、ほんとに50が出ましたね。」 案内人:「いやいや、まだ可能性ありますよ」 そういって案内人とF氏はしばらく釣りをしましたが、 なんせ、もう真っ暗です。夜のキャストに慣れていないF氏は 遠くから見ていると釣りしてんだか片付けてんだかわかんない状態でした。 結局ちょっとやってゲームオーバーとなったのでした。 それにしても、ここまで来た甲斐があったというもんです。 大阪や東京の釣り人が、フライロッドで50オーバー、 それもトップで釣るというのは、たいへんなことです。 ボクの持っている洋書「BASS BUG FISHING」の1ページ目 「The Bass-Bug Moment」の冒頭に1949年の バスフィッシャーJohn Alden Knight氏の言葉が載っています。 "Fly-rod fishing for bass, and particularly bass-bug fishing, is the most difficult form of fresh-water angling" 「フライロッドによるバス釣り、とくにバスバグを使った バス釣りは、もっとも難しい淡水魚釣りの形式である。」 アメリカでも昔からバスバグによる釣りはそれなりに難しい釣りだと 認識されていたようです。それを今の時代に、 都会の人間が、50を超えるランカーバスをトップで釣るというのは、 ハッキリ言って尊敬に値すると思います。 ちなみに、さぬきうどんBASSツアーにおいても50オーバーが 釣れたのは今回が初めて。 本当におめでとうございます。 ということで我々は意気揚々と帰路に着くことになったのですが...。 最後にとんでもないハプニングが起こった。 車のキーがないのである。 やべ、こんなとこでJAFかよ。 案内人は、いつも釣りをするときは、車のキーを車体のある部分に 隠す習慣があります。なんでそんなことするかというと、 万が一落としたら帰れなくなるからです。 だけどそれがないのです。 もしかしたら閉じ込めちゃったのかもしれない。 辺りはもう真っ暗で、ウシガエルもグワグワ鳴いている。 何度見てもないものはない。とりあえずJAFを呼ぶことになった。 F氏が携帯でJAFに電話した。 F氏:「あのー車のキー閉じ込めちゃったみたいなんですが」 JAF:「お車はどちらですか?住所はわかりますか?」 F氏:「・・・・住所は・・・・えー・・・・・・・わかりません」 JAF:「何か目印になるもの、お店とかはございますか?」 F氏:「・・・・店などは一切ありません。池があるだけです。」 JAF:「池?・・・・・・・」 こんな感じのやり取りで、ぜんぜん話が進まない。 しばらく歩いて大きな道に出て、交差点の名前で なんとか位置を伝えることができた。あとは待つだけ。 いやーとんでもねーことになっちまったよー。 一時間ほど経っても、JAFはなかなか来ない。 案内人は車に戻って、シャッシーをもう一度よーく見た。 すると、なんと隠し場所から落ちかけて引っ掛かっているキーを発見! なんだ、あったでねーか。すんまそん。お騒がせしました。 ということですぐにJAFに電話した。 案内人:「あの先ほど電話したランクルの者ですが・・」 JAF:「あ、まだ到着しませんか、すいません。もう着くと思いますので。」 案内人:「いや、もういいんです。」 JAF:「え?いいって、何がですか?」 案内人:「もう来なくていいってことです。キャンセル。」 JAF:「え?そういわれましても....」 案内人:「でわ、さようなら。プツ・・・プー・プー・プー」 ということで我々は無事に帰ることができたのでした。 2日目終了 3日目 3日目も朝からまた野池めぐりとなった。 それにしても3日間一日中釣りするなんて普通じゃないかも。 M氏:「こんなにたくさん野池回ることって、ありえないですね。 一人だったらこんなに回りませんもん。」 確かに半ば強制的ともいえます。 案内人:「はい、到着でーす。やってくださーい。」 ということでまたエッチラオッチラ ここは最近、案内人も行かなくなった高松市内の池。 景色がよく、屋島がよーく見える高台の池。 昨日53cmを釣ったM氏は朝からかなり機嫌がよい。 一方、なにがあろうが、マイペースのF氏 F氏はフィットロックじいさんのような釣り用の帽子を被っている。 案内人は見物。 橋の上から池を覗き込むと、35cmくらいのバスがひょろひょろ泳いでいる。 でも、こういうときの見えバスってなかなか渋いんだよね。 F氏は流れ出しでそこそこのサイズを一匹釣っていた。 M氏も釣るが、型は小さい。やっぱ厳しい。 そして次の池。 池にはこんな看板が立っている。 危ないから入っちゃいけないよってことを言いたいのだと思う。 でも、こんな看板を尻目に大の大人が、フローターで水遊び していてよいのだろうか?なんか矛盾しているような気がする。 せめて、ライフジャケットは着用しよう。 早速池に入水するM氏、ところが・・・。 足ヒレのゴムベルトが切れてしまった。ありゃー!アウト そうなんだよね。この手のダイビング用のゴムベルトは必ず切れます。 実は案内人も大昔に買った足ヒレは1年くらいでベルトが切れて終わりました。 ということで案内人の足ヒレ(フォースフィン)に付け替えて出撃。 猛暑の中、F氏もフローターで出撃 しかし、たいして釣れなかった様子。 案内人はしばらく見物しながら、釣り人が捨てたラインを回収する。 ひどいね〜。 さらに中身の入ったペットボトルも放置されていた。ほんとひどいね〜。 こういうのって、一体誰が捨てていくんだろう。 もちろん釣り人だとは思うのだけど、 どんなやつがこういうことを平気でやっていくのか、 今度よーく見てみようと思う。 そして思いっきり叱ってやるのさ。 「こらー!」 岸に上がり、ギルを釣るF氏 この人は地元のルアーマン。 で、次の池でF氏46cm。 これはデカかった。ただし、エラから血が・・・・・。 この兄ちゃんは、よく釣る。 M氏もそこそこのサイズを釣っていた様子。 蒸し暑い一日。タンポポも、もうこんな状態に。 そして、昼にはそうめんを食べた。 ちなみに香川県はそうめんでも有名土地なんだよね。 そう、日本の三大そうめんの産地とは、 兵庫の「揖保の糸」、奈良の「三輪そうめん」、そして 香川県小豆島の「島の光」なのです。 夏日の昼下がりのそうめんは格別にうまい。 ちなみに、F氏は小豆島(しょうどしま)のことを (こまめしま)と読んでしまっていた。 確かにふつうは小豆をしょうどとは読まないですからね。 そしてゆめタウンで休憩して、 最後はダム湖へと向かった。 案内人は足ヒレがないので、岸から。でももう、すぐ釣れた。 バスのコンディションは最高の状態だったと思う。 そしてF氏も、またデカバスをゲット。 F氏:「デカイ、デカイ。写真とってください」 案内人:「了解です。ハイ撮りますよー。」 でも、遠くて肝心のバスがまったく写ってない。 M氏はどこへ行ったのか不明。反対の岩盤を狙っていたようだ。 最後のダム湖は絶好調だった。風もなく、うす曇りで、 日が落ちかけるといたる所でバスがトップに出まくった。 しかもアベレージがほとんど40近いサイズばかり。もう爆釣だった。 そしてゲームオーバー 短いようで、じつは長かった3日間。 もう、どこをどう回ったのか思い出せない。 回った池の数は過去最高だったと思います。 本当にどうも、お疲れ様でした。 とりあえず、50オーバーが釣れて(見れて)よかったですね。 |
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