釣行記   リストへ戻る

さぬきうどんBASSツアーY氏とI氏の巻  釣行日:2007/5/19-20 天候:晴れ


今回は、岐阜県からの物欲変態二人組みの釣行記をご紹介します。



手前がY氏、中央がI氏です。

お二人とも超筋金入りのトップウォータープラッガー。
ボクが知る限り、タックルへのコダワリは今まで来た人の中では
一番ではないかと思います。

とにかく持ってる道具がスゴすぎ。
ほとんどすべてがマニア涎垂のビンテージモノ。
たとえばY氏のタックル、コレ見てください↓

ハリソン、マグトー、フロッグマン、ウンデッド、クレージークローラー
ラッキー13、ビッグバド、210サーフェスなどなど、すべて当時モノです。
しかも真ん中にあるザラⅡボディのウンデッドはなんと本物!
オークションで20万円だそうです。

したがって

こんなプラスチックのケース一箱で、

時価総額100万円!

信じられますか?

しかもこれはほんの一部で、家にはもっとあるといいます。

さらにリールだってスゴイです。

案内人は初めて実物を見ましたよ。
フルーガー2600そしてアンバサダー5000CDL

フルーガーは新品同様!多分これだけで25万円くらいはするでしょう。

しかもフルーガー2600は家に新品がもう1台あるんだってさ。

同じものを2つ買うという行為。これがボクには理解できません。
どちらかというとボクは、最高のものは1台あればいいです。
これが普通の感覚だと思います。

しかし変態は次のように考えるらしいです。

1台はコレクション用 もう1台は実釣用

恐ろしい考え方です。

ちょっと普通ではない。

つまりY氏は変態です。

しかも今回は持ってこなかったけど、フィリプソンバスティマーも持っているとか。

バスティマー!
残念、触ってみたかった。

そのかわり、今回はアーキストリアル!コレもすごい。

グリップだけでヤフオクで約14万円で落札。
その後ブランクを羽田氏に注文して74,000円。総額約22万円。
写真のアンバサダー4500はもちろん当時モノ。
当然ハンドルも当時のコーデル。


とにかくリバイバルというものが一切許せないらしく、
すべて当時の本物。以上がY氏のタックル。
とにかく今回はいいもの見せてもらいました。

ちなみにこのお方が高額入札者変態Y氏です↓

この人最初見たときは、なんかヤバイ職業かなって何も聞けませんでした。
乗ってる車は黒塗りのBMWだし、バカ高いタックルたくさん持ってて、
この表情でしょ。きっと何か悪いことしたお金で買っているに違いないと
ついつい先入観で思っていました。しかし人は見かけによりません。
意外にも某大手メーカーにお勤めの会社員だと後から聞いて、
安心しているところです。

一方、お連れ様のI氏も負けずとも劣らずの変態ぶりです。

激シブ!ジョンソンプロファイル+アンバサダー5500と
写真にはないけど、ハーターズ+アンバサダー5000D

プラグももちろんビンテージ

WWⅡジッターバグ、クレージークローラー、
ウンデッドスプーク、マグトー、ラッキー13などなど
真ん中のフロッグカラーのヤツは見たことあるけど名前忘れた。

それにしてもすごい。
確か昔はヘドンもウッドのほうが高かったはずなんだけど、
今はプラモノ、特に80年ごろのスミスカラーは大人気なんだってね。

確かにヤフオクなんかで見てみると、
マグトーなんて、カラーによっては5万円とか
平気で値が付いてる。
たいへんだよ、こんなモノに手を出したら。

↓それにしても、この20万円には恐れ入りました。


でもボクはこういうタックルにこだわる人が実は大好きなんです。
多分自分も基本的に同類だからでしょう。

結局、今回集まった3人は、私も含めて変態物欲釣人

↓時価100万円を浮き輪にくくりつけ、不気味な笑いを浮かべるY氏


ウィィィィィーン、ジャボン!

ジョッ、ジョッ、ジョッ、ジョジョジョジョ~~~

ドバ!


いきなりウンデッドでいいサイズをゲットするI氏


この日はトップで釣れまくり

ウィィィィィーン、ボシャン!

・・・・・・・・・ポーズ・・・・・・・・

ジッ ドバ!

マグトーで。もう、サイコー!

Y氏も20万円のザラⅡウンデッドで、高額入札バスをゲット。

ちなみにこの写真のなかのタックル全部合計金額150万円
沈没したらたいへんだ。


ウィィィィィーン、ジョボン!

ピッチャッ、ピッチャッ、ピッチャッ、・・・・ポーズ・・・ピッチャッ

バフ!

クレージークローラーで!

ちなみに案内人は小さめのサイズを数本のみ。
なんだかプラグに圧倒されてしまったよ。


ということで、朝からみんな爆釣でした。
とくにI氏は6~7本は出しています。
しかも全部35~40cm、マグナムサイズのスプークで。

I氏:「こんないい釣り、何年ぶりかですよ。」

案内人:「でしょ。」

野池はタイミングさえ良ければ、こういう風に爆釣なんです。
でも、もし先に一人でも人が入っていたらボウズですよ。
要は人次第なんです。
野池のガイドはだいたいそういうことも考えてベストな時間に
入ります。しかしそれもあくまで運次第。


そして次の池

最奥の流れ込みにて

流れ込みといってもジワジワと水がしみ出ているようなワンドの奥です。
写真ではわかりづらいですが、深さ40cmくらいのチャネルができています。
こういうところは絶対にいます。

ゴボン!

やっぱいましたよ。小さいですけど。こういうふうに
思った通りの出方をしたときは本当に嬉しいものです。

このあと案内人は、ヒシモの中から良型を出すのですが、
残念ながら潜られてバラしてしまいます。うーん残念

一方他の二人は別行動だったので写真はないのですが、
後で聞いたところによると小バスが数匹釣れただけのようでした。

↓時価100万円を載せた豪華クルーズフロート船Y号もここは不調に終わった。


ということで昼前には上がり、うどんを食って休憩。
午後からは、小バスのいじめの池に向かうことにしました。


うどん屋にて(I氏撮影)
I氏はうどんの写真も直接撮ってました。
まぁ、なんツーこともないうどんなんですが、
有名な店なので、結構みんな写真とったりします。

うどんは消化が良いのでたらふく食べてもすぐにこなれて
エネルギーになります。ちょうどフローターの動力源に最適です。
ここでうどんを食って午後から釣りをすれば、ちょうど足ヒレの
動力エネルギーに燃焼され、夕方には腹ペコになるんです。
ほんと、健康的なんです。

ちなみに小バスいじめの池では案内人は爆睡しました!
なので写真は一枚もなし。気がついたら2時間くらい寝てましたよ。
I氏いはく、「大田さんいびきがすごいです。Yさんと同じですね」

Yさんも同じようないびきをかくそうです。
ちなみにYさんとボクは同じ歳です。
学年も一緒だし、釣りを始めたのもほとんど一緒の歳です。
だから思い入れのあるタックルもほとんど共通だし、
当時のバス釣りの話題もほとんど一緒なんです。

とにかく共通していえるのは、
あのころのヘドンというのは特別の思い入れがあるということ。
そしてアンバサダーとフェンウィック。
年代的にはちょうど1978年ごろです。↓

この写真は当時のもの。子供のころの釣りの写真は
ボクはこの一枚しか残ってません。
オレはバス釣り長いんだぞー!っと、半分自慢なんですが、
このころのタックルに強烈な物欲があるということです。

なお、釣れたバスの口臭をかぎ始めたのもこのころからで、

最初は、「なんでこんなニオイがするんだろう」っと、

ちょっと興味本位で嗅いでみたのがはじまりでした。

その後ついつい病み付きになり、

まずいと思いながらも嗅いでしまい、

ついには完全に習慣となり、

しまいには嗅がないと釣った気がしなくなりました。

キャッチし、フックをはずし、そして最後に

「すぅ~はぁ~すぅ~はぁ~」

つまり、私も変態だということです。


次の池にて。いきなり釣れて喜ぶI氏。

ここは大物狙いの池です。

いいポイントに到着しました。ココは気合が入ります。

皆さんこういうところだったらどう攻めますか?

このポイントでボクが狙うのはズバリ、
オーバーハングした木の奥、つまり最奥の草と岸のわずかな隙間です。

そんな奥まで入れられるのかって、思うかもしれません。
でもバス釣りやってる人ならラバージグとか平気で入れますよね。
フライだって同じなんです。フライだからといってオープンウォーター
ばかりやってると運任せで小バスしか釣れないってことになります。
大物はカーバー狙え!これはバス釣りの鉄則!
それをフライロッドで実践するわけです。

ドバ!

思ったとおり、中にいましたよ。強烈な引き。

最初50cmあるかと思ったら、1センチ足らずで49cmでした。
デカイのが釣れたのでわざわざ対岸のY氏のところまで行って
写真を撮ってもらいました。いいサイズでしょ。

超シャローでもこんなのが草の中に隠れているから要注意。

ちなみにフライはWEST'S POPPER
香川での10年間の野池釣行から生まれたバスポッパーです。
安定感・アピールともに抜群ですよ。


そしてワンドへの入り口でI氏と合流


ウィィィィィーン、ボシャン・・・・・・

ポーズしてからおもむろに

ジ、ジ、ジョッ、ジ、ジョッ・・・・

・・・・・・ジョッ、

ガバ!

44cmゲット。


いいバスです↓


それにしてもI氏はプラグの動かし方が抜群にうまかったです。
とくに着水後の間のとり方、最初のワンアクションの移動距離は絶妙です。

バスのルアーへの関心を、付かず離れずという感じで引き付けて、
イレギュラーな動きで反射食いさせる。


これはバスバグにも共通するところがあります。


一方100万円豪華クルーズ船のY号は相変わらず20万円を餌に
バスを高額入食させていました。


時刻はPM6時。

そろそろ食いが立つころです


ジャラジャラ、ジャラ

バシャバシャ

またしても良いサイズをI氏がゲット。


ピンぼけですいません。

マグナムトーピードでの一本


その後も釣れまくり。



もう、笑いが止まらないって感じでした。



案内人はワンドに入ってからはI氏のあとをずっと釣ってました。

そして何気なくキャストしたポーズ中に

バフ~っと

ポッパーが水面から消えました。

あれ?

つ、釣れてる?釣れてる!

うわ、引く、なにコレ?



うれぴー

案内人47cmゲット!

I氏:「なんでフライの方がデカイのが釣れるんでしょう。参りました。」

このひと時、15分間くらいはワンキャストワンヒット状態でした。

これは忘れられない思い出になるでしょう。


ところで、Y氏はどうしたかというと、さっさと陸に上がっていて

スカリから38cmのバスを取り出してこれが最高サイズとぼやいてました。


つーこって、これで一日目の釣りは終了!

いやーお疲れ様でした!

釣果はまずまずだったと思います。

最初が当たり、2番目がイマイチ、3番目スカ、4番目小バスいじめ
5番目まずまず、6番目大当たり

基本的に朝と夕方にベストな池に入れたのがよかった。


その後、和幸という和食レストランで夕食をとり、

一日目は終了。


---------------2日目--------------


2日目の朝
一気に西へと移動し、明け方前には目的の池へと到着しました。


ここは全くスレていない池で大きなプラグで釣りたい人にはもってこいの池です。

さっそくI氏はマグトーで1匹


案内人も入れ食い


とにかくよく釣れる池で、デカバグでもゴボ!ゴボ!

捕食に失敗しても何度でも追い食いしてくるのです。




ここはY氏も当然爆釣


Y氏はいつも釣った魚をフローター用のスカリに入れておいて
最後にこのようにして写真を撮るのだそうです。

ちなみにスカリって、こういう↓アイテムです。


ストリンガーとは異なり、これなら魚のダメージは少ないし、
釣った魚を後で何度でも見ることができますね。

とくにフローターで別々に釣りをしている場合などには有益です。
デカイバスが釣れても、後でちゃんと見せれるし、写真もとってもらえる。
これはなかなかいいアイテムかもしれない。
さっそくボクも買おっと。

ところで釣った魚を自慢する写真は、昔のヘドンのカタログにも
たくさん出てきます。

たとえばこんなの↓とかね。


今じゃ、こんなことやったらヒンシュクかもしれないけど、
釣った魚を自慢したいという釣り人の心理は
今も昔も変わらないのですね。

ちなみに、↓はDon Westの奥さんです。


そして
お母さん Carl West会長↓


デカバス両手にぶら下げて、みんなお決まりのポーズをとってきたのですよ。

ですから現代でもモノクロで写真を撮れば、
それはビンテージカタログのワンシーンになり得るのです。

たとえば、フォトショップでモノクロに変換して
ノイズを加えてコントラストいじれば、こんな風になります。↓


どうでしょう

ちょっと服装が現代っぽいから無理があるかもしれませんが..。

雰囲気は出てるのでは?

これからはスカリにバスをキープして

白黒でこういう写真を撮るのが流行るかもしれない!?


話が横道にそれました。次の池です。

案内人のベイトキャスティングタックル↑

次の池ではゲストに合わせ、
ひさびさに案内人はベイトキャステイングタックルを持ち出しました。

じつはもっているんだよ。

昨日のI氏の爆釣ぶりで心が動かされ、持ってきてしまいました。
使うのはほとんど10年ぶりくらい。
アンバサダー5000とストライカーのFO60。
そしてルアーはジッターバグ5/8o.z.

さて昼真っから赤白のジタバグで釣れるのでしょうか?


ウィィィィィーン・・・・・・・・パシャ。

カポ、カ、カポ、カポ、カ

パショ!

釣れるんですねー、これが~。


ま、基本的にこの池もスレてないですからね。結果的にここも全員爆釣でした。

しかしこの後は日も昇ってしまい、なかなか釣果は上がりませんでした。


↓釣れるのはせいぜいこんなサイズのみ。

でもやはりフライポッパーは日中でも強いですね。
さすがにスピナーには敵いませんが...。

案内人:「そろそろ、上がりますか?」

この後は、移動があるので昼過ぎくらいで納竿。
早めに戻ってゆっくり食事して駐車場まで送ったのでした。

駐車場にて

後からI氏のメールで知ったのですが、
Y氏は某大手メーカーの営業所長をしているとのことで、
営業成績は表彰されるほど優秀だとか。

どうりで、BMW、フルーガー2600×2、ヘドン=100万円と、
羽振りがいいわけです。

でも営業所長なんて実績はもちろん周囲の人望がなければ、そうなれる
ものではないでしょう。今回釣行を共にして、たいへん人望の厚い人だなと
正直感じた次第です。でも最後まで「キャバクラはどの辺にありますか?」
と聞いていたことも付け加えて、今回の釣行記を締めくくりたいと思います。

ほんとうにお疲れさまでした。

おわり。

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