釣行記   リストへ戻る

田舎のオジサン琵琶湖へ行くの巻   釣行日:2007/7/7-8 天候:晴れ


琵琶湖って、デカバスが釣れるらしいね。
今、最もロクマルの可能性が高いのは琵琶湖かもしれない。
片田舎の農業用溜め池でバスバギングしかしないオジサンにとって、
バスボートの疾走する琵琶湖は憧れのフィールドであります。
ということで今回は琵琶湖釣行のレポートを紹介します。



仕事を強引に終わらせ、JR高松駅前にPM6:40ごろに到着。
ここから岡山行きのマリンライナーに乗車し、岡山から新幹線で京都、
そして在来線で目的地の大津駅には11:00ごろに到着しました。


大津駅で待っていたのは↑の3人。
左からI氏、Y氏、S氏。いずれもバスツアーで親しくなった友人です。
ちょっと人相は悪いですが、琵琶湖のゲリラ的バス釣りに関しては
相当無茶なことをやっていて、デカバスを何本も釣っているツワモノです。

「よろしくおねがいします。」

早速、釣り場にむけて移動を開始。


釣り場は主に湖南周辺ということで、途中琵琶湖大橋を渡り、
1時間程度で釣り場に到着しました。


Y氏とS氏はジョンボートで、ボクとI氏はフローターで
別のポイントから入水することとなりました。

フローターの入水地点は藻が多く、湖面に出るまでに結構苦労しました。

とにかく初めての釣り場なので状況が全くわからず、
夜なので岸際がどうなっているのか見当もつきません。
岸と思われる方向へただただ、ポッパーをキャストするだけで、
なんだか釣れる気がしませんでした。

結局、明るくなるまでずっと湖面にいましたがノーバイトという結果でした。
さらに明け方には睡魔が襲ってきて、フローターの上でコックリコックリ。
たまにビクついて起きると、ココが水面だと気が付き、またビックリして
ビビッている状態でした。とても集中して釣りができる状況ではありません。

ようやく周囲が明るくなると、この付近一帯の全貌が明らかに。
なるほど、こーなってたのかぁ。

状況がわかってくると、またやる気が出てきました。

右側のアシ際を攻めると、

ゴボ!


やっと釣れました。
記念すべき琵琶湖の初バスは35cm。

その後は浮き漁礁などを丹念に狙いましたが、
一回だけ激しいバイトがあっただけでした。


結局釣れたのは1匹のみ。
Y氏とS氏のエレキで牽引してもらい、とりあえず一旦上がることに。



なお、Y氏は開始早々ビックバドで45cmを釣っていました。
そのときの写真が↓です。

ビッグバドで釣れた見事なバス、いいねぇ〜。
しかしこの写真、よく見るとY氏も見事な格好している。
まるで地獄からバス釣りにきた閻魔大王みたいだ。

ちなみに出方は、ガシャン!だそうです。

普通はドバ!とか、ガボン!とかですが、
ビックバドに関してはやはり、テールのブレードがあるので
ガシャン!というのが正しい表現だそうです。
とにかく見事な一匹でした。

ということで、結局初日は、大した釣果もなく湖北方面へふらっと観光?

これは有名な白鬚神社。湖北のこの辺りは水の透明度が高く、
山に囲まれていてとても気持ちがよかったです。
ただ、湖北でバスを釣るのは難しいとのことでした。

途中、ボロンロッドで有名なレスターファイン社に行ってみました。
まあ行ってみたと言っても、前を通りかかっただけですけどね.....。


さらにジャッカル本社の前も通りかかった。

おなじみのハマーが停まっていた。ということは
小野ちゃんも中にいるのか、いたらサインもらいたかったな。

ちなみにボクはあのジャッカルTVの小野ちゃんの話し方が好きなんだよね。

「えー今日は、琵琶湖に来ています。」
「えーまあね、昨日もかなり雨が降って...まあ、水温も低いという状況...で、」
「まあ、とりあえずカバークロー、これでやってみます.....。」

文字でモノマネするのって難しいよね。当たり前か(笑)


時刻はPM5:00
そろそろ夕まずめの釣りをどこでやるか決めなくてはいけない。
いろいろ悩んだあげく、赤野井というエリアで釣りをすることに決定した。
ここが赤野井↓

ここは広大なシャローが広がり、アシも多い。
バスバギング的には申し分ないロケーションなのでした。

ちなみに今回使用するバグはイエローのバスバグです。

これにフィットロックじいさんのバグフロートを塗りこんで、
ウキウキ状態で使用します。

本当はジェルタイプよりもドライシェイクなどの粉末でバグシェイク
したほうが、効果は遥かに高いのですが、今回は持って来ませんでした。

ところでバスバグについてちょっと持論を述べさせてもらいますと、
ボクはコレまで年間300〜500匹、ここ10年間で少なくとも
3000匹以上のバスをすべてトップのフライで釣ってきました。
その中で思ったこと、最もバスに効果的なフライとは、
ドライシェイクしたバスバグではないかと本気で思ってます。

こう書くと「またバスバグひいきかぁ」と思われるかもしれませんが、
バスバグは本当に釣れますよ。バスバグが釣れないと言った時点で、
その人はバスのフライをまともにやったことない人だとボクは断言できますね。
だってほんとにバスバグって釣れるんですから。

ただ、バスバグはそのデキ、状態によって、
かなり差が出るということなんですね。
例えばスカスカのバスバグ巻いて、すぐに沈んでしまっては
全然意味ないですし、逆にデキの良いバスバグでも、
フロータントをつけないと水を吸ってすぐに動きが悪くなります。

バスバグが最も威力を発揮するのは完全に乾燥した状態ですよ。
新品の下ろしたてのバスバグというのは、本当にキビキビとよく動くはずです。
このキビキビという程度の差が、釣果に及ぼす影響は、
皆さんが思っている以上に大きいということを強調したいわけです。

これはルアーでは絶対に真似できないバスバグの強みなわけですから、
このキビキビ状態をアップさせ、持続させることこそ、
効果的なバスバグフィッシングのキモになるのは間違いないんです。

ドライシェイクなどをバスバグに施すと、ヘアの隙間にパウダーが入り込み、
ほとんど無敵の高浮力体に変身するんです。特に入念にドライシェイクした場合、
そのバスバグの水面でのアクションは驚くべきものですよ。
ぜひやってみてください。浮いているというよりも、
ほとんど水面にのっかっている感じで、
フッ、フッ、フッっと水面を飛び跳ねているような波紋アクションができます。
これがスレバスには絶大な効果を発揮するのです。


ということで
話が横道にそれましたが、赤野井は結局釣れません。
波紋アクションもバスがそこに居ての話ですからね。

バスが居なけりゃ、波紋もクソもありません。
やはり優先順位的にはバスの居場所を発見することのほうが、
遥かに上級要素だということがよくわかりますね(笑)。
だからバスプロやプロガイドの業の要がそれになるのでしょう。

ちなみに野池ガイドだって同じですよ。
釣れる池に連れて行くんですから、最も大きな不確実要素を
クリアした上で釣りができるんです。この差は大きいでしょ。

ちなみに、Y氏の友人で琵琶湖のプロガイドは、
今シーズン1回のガイドで、2匹のロクマルをお客さんに釣らせたそうです。
2匹のロクマルをお客に釣らせるんですよ!
これは、じつにすごいことだと思いますね。

たいていの場合、ロクマルといえば、釣りましたとばかりに
自慢する人がほとんどでしょう。でも知ってますか?
じつは、ほとんどの釣り人は他人の釣果には関心がないのです。
そう、自分が釣りたいわけで、人が釣ったロクマルの写真見て
感動なんてしませんし、よく釣ってくれたありがとう!
などと感謝もしないわけです(笑)

そういう意味では、ほんと釣りって自己満足の世界ですよね。



それにしても赤野井釣れません。
基本的にバスが居ないのです。

一匹くらい釣れてもいいのですが、全く釣れません。
じつは20cmくらいのが1匹釣れたのですが、
あえて釣れなかったといったほうがマシなくらいバイトもありませんでした(笑)。

途中、I氏と合流しましたが、I氏はタバコ吸いながら適当に流してて、

I氏:「釣れなくても気持ちがいいねぇ〜夜景もきれいだし〜」
などと、変に開き直っている状態でした。

赤野井恐るべし。結局誰も釣れず。この日はこれで切り上げて
雄琴のネオン街へ向かったのでした(爆)。


---------------1日目終了---------------


2日目の朝はさすがに疲れて、明るくなってから釣りを始めました。

こんなバスボートを横目に最後のチャンスとばかりに、
バグを藻穴に打ち込んでいくのですが、やはり反応はありません。

しばらくして30cmのバスがパショっと1匹釣れただけでした。

これが琵琶湖の2匹目のバス。

ちなみにY氏も同じようなサイズをフライで1匹釣っていました。


その後、日が昇ると、あたりは灼熱地獄となりました。

暑くてもう釣りどころではありません。

ヒシモの中やシェードもやりましたが、ほとんど全滅でした。

ちなみに釣れるときは、こんなのが釣れるそうです↓

いいね〜。

ということで、琵琶湖のデカバス釣行は幕を閉じました。

最後に時間の調整で、大津港の公園で釣りをしました。
I氏は玉ウキの仕掛けと、藻エビをわざわざ買って、
ヒョイっと投げて玉ウキをじっと見て、
しばらくしてヒョイっとあげてみて、
餌の藻エビが取れていて、
また付けてヒョイっと投げて
またあげて藻エビが取れてて......。
結局藻エビでも釣れませんでした。

最後に死んだ藻エビを湖面に捨てた瞬間、
なんともいえない空しさがありました。

すべて終了。

ところでY氏はここでは泥のように眠っていました。
おそらく相当疲れていると思います。

本当にみなさん、お疲れさまでした。
二日間、寝ずに案内してくれたY氏、I氏、S氏に感謝します。

今回、初めて電車で釣りに行くということを体験しましたが、
駅弁食べて、ゆっくり釣りに行くのもいいものですね。

琵琶湖はまたチャレンジしますのでその時はよろしくです。

おわり


リストへ戻る