釣行記 リストへ戻る
![]() アメリカのアウトドア雑誌 "SPORTS AFIELD" 今から60年前のこの雑誌には、当時の製品広告がたくさん掲載されていて、 現代からすれば貴重な資料になります。 たとえばこんなのとか、 ![]() ジッターバグの広告ですが、 奥さんが持つ時計の針は午前2時を指しています。 そしてベットで、PROBABLY OUT "JITTERBUGGING" 「またジタバッギングに行ってるんだわ」 翌朝、日が昇って、旦那が魚を持って帰ってくる。 その奥さんの表情が、呆れてると言うか・・・・ この広告が意味するところと言えば、やはり トップウォーターの楽しみ方は60年前から全く変わっていないってこと。 夜な夜なジッターバグ投げて、カポ、カポ、ゴボン!楽しい、止められん・・・ そして奥さんは呆れる・・・・まさに現代の日本というか、 我が家と全く同じなわけですな。(笑) まあ、夜釣りというと、人によっては敬遠する人もいるわけなんですが、 ボクは、トップしかやりませんから、 個人的には夜釣りは好きです。 夜釣りには夜釣りでしか味わえない独特の面白さがあります。 その面白さとは、ぼろげにしか見えない不確実さ故の面白さです。 聴覚を研ぎ澄ませ、ラインの先に発生する音に全神経を集中させる。 ポコン、ポコン・・・・・ポコン、ポコン・・・・・・・・この緊張感。 そして突然静寂を突き破って ゴボン! 夜のバス釣りは聴覚主体の釣り。 だから楽しいのだと思います。 ![]() 先日の大潮の晩、ボクはとある住宅街の野池にいました。 ムーングローという言葉がぴったりの大潮の晩です。 月齢が釣果に影響を及ぼすかどうか? これについては全く信じていないボクですが、 こんな月明かりの下ならば、釣りをするのに全く困ることはありません。 だから満月の夜なのですよ。 コポン、コポン、コポン・・・・・・ Don West製カーチスフラポッパーの音はヘアバグなみに安定してます。 コポン、コポン、コポン・・・・・・ 日中は芝刈りで大勢の人が居たこの池も、夜はひっそりと静まり返っています。 たまに聞こえるのはウシガエルの声、そしてそこにポッパーの音が入ります。 バーウ、バーウ、バーウ・・・・・ コポン、コポン、コポン・・・・・ ドバ! ![]() サイズは45cm。 夜は結果がすぐに出るのがいいです。 居れば出るし、居なけりゃ出ない。 当たり前ですが、ハッキリしてます。 日中に比べ、警戒心が薄らぎ、 深場やストラクチャーに身を潜めていたバスが、 シャローを徘徊しているのです。 しかし結果が出やすくとも、夜のバスバギングは簡単ではありません。 ただでさえ、コントロールの難しいデカバグのキャステイングを 見えない夜にやるのですから。 そりゃ、こっちにだってハンディはあるのさ、っと言いたいワケです。 コポン、コポン、コポン・・・・・・・・・・ ゴボン! ![]() リトリーブとロングポーズの繰り返しの後、 狙いすましていたかのように出たバス。 まるで、こっちを試していたかのようなスレた出方です。 なんせ、向こうも見えないワケです。 情報は月夜に照らされたシルエットと音のみ。 いつもより情報が少ない分、変な動きにも敏感に反応します。 だからミスキャストして水面なんか叩いたらもう出ませんし、 ミスキャストして引っ掛けたら、もうその場でポイント丸つぶれです。 だから夜に使うバスバグのスナッグガードは、 特に完璧でなければなりません。 ミスキャストしてもポロリとバグを水面に落とし、 何事も無かったかのようにまたリトリーブ....。 コポン、コポン、コポン・・・・・・・・・・ ドバ! ![]() じつは最近、カーチスフラポッパー黒も作ってみました。 フラスカートは白と黒を10テイルずつ繋げて2色にしてます。 やはり、月夜の晩はシルエットが濃く出るブラックカラーがいいようです。 ![]() 最後に釣った45cm。これも黒のカーチスフラポッパーで。 ![]() そしてこれは別のダム湖の流れ込みで釣ったバス。 これも45cmでした。 なんか、最近釣れるのは全部このサイズです。 30cmとかほとんど釣れません。 なぜでしょう、居ないんでしょうか? そうなると、この池も、いよいよ少子化ということになります。 高齢化した野池は近い将来バスが減少し、 最終的には野池破産するんです。 今まで見てきた池が大体そうです。 日本で言うところの昭和40年代の高度繁殖期、 最初は子バスがたくさん居ますが、みんな同じサイズなので 共食いもせず、子供たちはひたすら、厳しい受験戦争を強いられます。 30cmくらいまでは一億総中流意識で成長しますが、 そこからは、厳しい受験戦争に勝ち残ったエリートバスのみが、 40cmオーバーとなり、さらにその中の極わずかなバスが45を超え、 水抜きなどの外国からの圧力も起因し、 50オーバーになるバスはほとんど居ません。 だから、なかなか50オーバー釣れません。 ![]() 今シーズン最大がのこの47cmですからね。 やはり今年もそろそろ琵琶湖に行こうかと思っています。 琵琶湖だってそう簡単に50オーバートップで釣れませんよ。 でもやるからに目指すはビッグバスでしょう。 ムーングローな釣りも最終的にはデカバスを取るためにやるのですから。 なお、最後に念のため、書いておこうと思いますが、 夜釣りは確かに危険なので、岸からでも必ずライフジェケットを着用するということ。 それと夜釣りをする場所は日中下見をしておくか、 普段通い慣れている場所以外は絶対しないようにすること。 以上、死んでしまっては元も子もないので、 無理をせず、小さなことでも安全を第一優先して行動したいものです。 と言うことで、みなさんも良い夜釣りを! おわり リストへ戻る |